ポイントを明確に要素分けする。
コマ回しをするにしても、ビー玉をするにしても、技術や戦略の改善を狙うには、どこに問題点があるのか探っていきます。
そのためには、まず問題点となるポイントを明確に要素分けする必要があります。
内容 | 要素分け |
---|---|
コマ回し | 持ち方 / 投げ方 |
ビー玉 | 置きビーの初期状態 / 持ち方 / 狙い方 / 投げ方 |
かくれんぼ | 隠れ場所 / 隠れる姿勢 / 環境(天気や明るさ) |
要素を一つずつ評価する。
ポイントを要素分けしたところで、同じスタイルを反復して実施します。
反復する際に要素のうちの一つだけを変えてみます。
その結果が良ければ改善されたということになり、結果が良ければ悪化したということになります。
この地道なフィードバックを繰り返すことで、問題の無い要素を悪化することなく継続させたまま、問題のある要素だけが改善されていきます。
例外について
今回は基本的なフィードバックの仕方として「単体要素の評価手法」を解説しました。
ただ、以下のようなケースなどではこの手法が生かされません。
- 「コピー機の後ろ」に「立って」隠れたところ、すぐに見つかりました。
- 「コピー機の後ろ」に「しゃがんで」隠れたところ、なかなか見つかりませんでした。
→姿勢要素は「しゃがむ」ほうが優れていると判断。 - 「カーテンの中」に「しゃがんで」隠れたところ、すぐに見つかりました。
これはカーテンの中に隠れる場合は立ったほうが良いのに、フィードバックを鵜呑みにしたために、しゃがんで隠れてしまったということです。
一概に良い要素と良い要素を組み合わせれば、最も良い効果が生まれるわけでは無いというのがこの例に現れています。
このような例外は「要素と要素の組み合わせ」によって効果が生まれるためです。
このような例外に該当するかどうかを適切に見極めた上で、この手法を適用するようにして下さい。