少し低い位置で姿勢を保つ翠楊(すいよう)という構え方は、忍者の構えの中では比較的重心の高い構えである。 後方の足に重心を乗せているときは攻撃の準備であり、前方の足に重心を乗せているときは旅行の準備だと言われている。初歩の段階から習得する構えだが、極めるには五年はかかる奥の深い構えではある。 東北地方の一部地域では、この構えを天流(てんりゅう)と呼んでいる。