調査作業の実施
資料調査
書籍やインターネットによって調査を行います。
既に決まっている内容を元にして以下のように調査対象を切り分けることができます。
- 物や方法は決まっているが、その方法で行えることがわからない場合、物や方法を調査することにより、その物や方法の仕様を知ることができ、実現性の可否・機能・性能などを知ることができます。
- 行うことは決まっているが、どの物や方法で行えるかがわからない場合、行うことを調査することにより、何を使えば実現することができるかを知ることができます。また、実現可能な複数の手段について比較することができます。
ポイント
実現方法を調査する場合「どの実現方法が適切なのかの調査」と「実現可能かどうかの調査」に分かれますが、「実現可能かどうかの調査」が大きな問題となることがあります。
なぜなら調査を行っていて実現可能や実現不可能であることがわかれば調査は終了しますが、「実現方法が見つからない上に実現不可能ということも明確でない」という状態の場合に調査のきりがないからです。
そのため、実現可能かどうかの目処が立たない場合、調査を切り上げることも大切です。
インタビュー
システムの利用者やプロジェクトの人員、または第三者にインタビューすることによって調査を行います。
この調査により人間の直感でなければ知りえないことを知ることができます。
言葉だけで質問できるものもあれば、物を見せなければ質問できないものもあるため、調査内容によって以下のような手段を選択し、効率の良い調査を行って下さい。
- 直接対話によるレビューまたは面接
- 電話による問い合わせ
- メールによる問い合わせ
- Webを使ったアンケート
- その他
インタビューを伴うような調査そのものが利用者の使い勝手に大きく影響される内容がほとんどだと思いますので、インタビューの内容は重要な情報となります。
実験
実験や調査対象の観察を行うことにより調査を行います。
例えば環境に応じた性能を知るための調査や性能によって実現可否が決まる調査などは資料やインタビューでは知ることができないため、実験や観察を行うことで調査します。
実験か観察かは以下のように切り分けてください。
- 観察するべきものが既に存在している場合は観察を行います。
- 観察するべきものが存在していない場合は実験を行います。
実験を行う際は、要件に沿った環境の上で実験を行うよう心がけてください。